不正義とは何か

不正義とは何か
不正義とは何か
ジュディス・シュクラー
川上洋平
松元雅和
沼尾恵
岩波書店
2023年6月20日
2件の記録
  • おそらく再読。正義とはなにか、つまりたったひとつの正義がどのようなものであるのかを理解することは不可能だが、「これは不正義である」と気がつくことは誰にでもできる。まずはそこから始めていこう、という立場。正義とはなにかと我々は喧々諤々しがちだが、不正義については「正義ではないもの」として処理してしまい、まともに考えてこなかったのではないか、という批判から始まる。 不正義は、これまで存在した最も優れた国家からさえも、駆逐されてはいない。ほとんどの不正義は、法のシステムが実効性をもって機能している安定した政治体の枠組みの中で、平時において、絶え間なく起こるものである。しばしば、最も深刻な不正義の行為に手を染めてしまうのは、まさに不正義。防ぐべき人々、すなわち公職者という資格をもった人々なのであり、しかもその不正義は、市民たちからのたいした抵抗もなく為されるのである。(p.36) おそらく昨日のひつじたちもなにか不正義が存在しているということを理解し、だからこそ探偵団を結成したのだろう。私たちも不正義がそこにあることには気がついている。それから目を背けるか、背けないかだ。
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