唯心論と唯物論 (岩波文庫 青 633-4)

唯心論と唯物論 (岩波文庫 青 633-4)
唯心論と唯物論 (岩波文庫 青 633-4)
フォイエルバッハ
船山信一
岩波書店
1件の記録
  • 「もし猫が見る鼠が単に猫の眼のなかに実存するにすぎず、単に猫の視神経の情動にすぎないならば、そのときには猫はいったいなぜ爪を鼠の方にのばす代わりに、むしろ自分自身の方にのばさないのか?」 もし鼠が単なる主観的表象にすぎないなら、猫は自分自身に爪を向けてもよいはずだが、そうしないのは自己保存を望み、客観の実在を必要としているからである。猫は感覚だけでなく運動器官をもち、対象に働きかけることで空虚な主観性を克服する。また猫は鼠を殺すが、すべてを滅ぼすことはなく、自己存続のために他者の存在を保つ必要がある。欲望による対象の支配は同時に依存関係の表現でもあり、人間は対象に対して支配者であると同時に従属者でもあり、感謝すべき関係にある。 的な。
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