ぼくはお金を使わずに生きることにした

ぼくはお金を使わずに生きることにした
ぼくはお金を使わずに生きることにした
マーク・ボイル
吉田奈緒子
紀伊國屋書店
2011年11月1日
2件の記録
  • 🌜🫖
    🌜🫖
    @gn8tea
    2025年7月6日
    「自分の信条を象徴的に語るだけですまさず、現実世界にあてはめて実践することだ。頭と心と手の間に矛盾が少ないほど、正直な生き方に近づく。ぼくはそう信じている。」 p27 わたし自身、動物性原料を避けること、新品ではなく中古を利用すること、環境に負荷がかからない選択をすること、個人商店や小さなビジネスを利用することなどを、できる範囲ではあるけれど日々意識している。なぜなら、じぶんの思想や感情となるべく乖離しない生き方がいちばん心地いいから。この文章にはとても共感した。わたしもなるべく誠実に生きたい。 筆者が挑戦した1年間の「カネなし生活」について、事前準備から細かく書かれており、実践も2008年冬からとそこそこ最近なので、ソローの『森の生活』よりもずっと現実的に考えることができておもしろい。ただし、書影にあるとおり筆者は屈強な男性なので、その要素がかなり有利に働いたのではとつい考えてしまう。 この本にかぎらず、脱資本主義、脱消費社会を考えるうえで、他者との繋がり、助け合いが重要視されがちなのはちょっと残念。それが絶対悪だと言いたいわけではないが、誰にも好かれなくても、どこにも馴染めなくても、当然尊重されて生きる権利がある。環境の面から見れば持続可能な社会だとしても、そこで生きるひとびとが個として尊重されなければ、本当の意味での持続可能社会とは言えないだろう。思いやりだけでは差別はなくならない。だからこそ、以前の暮らしの良いところを取り入れながら、誰もが個として尊重され、環境面でも個々の尊厳という観点からも、持続可能な社会のあり方を考えなければならないのではないか。
  • あお
    あお
    @onlytinyblob
    2011年1月3日
    たくましく生きたかったんだ(挫折したけれど)。
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