新しいことを次々に、ではなく短くて同じことを気がふれそうになるくらい繰り返す修行。 いつまでも頭の内側にらノイズがしつこくこびりついていたのだと気づくほど向き合うと、その先に一瞬何か光ったような。 ２巻に出てきたサイコパスな男たちには心がないように見えたけど、目的のため手段に対して心を使わない状態にも見えた。 行動や会話が明らかにおかしい。でもそのおかしさが正常なのがかえって無邪気で怖い。 この漫画を描くのに作者がどんな資料を読みつくしたのか知りたい。

真魚が空海なる巻。 虚空蔵求聞持法。とんでもない修行だ。単純故に過酷。けれども、短い言葉を唱え続けることで言・心・体を一体にして均衡を保つ、その術を身につける。言葉の力を信じて、精神をきちんと自身の体に結び付けておくということだろうか？(よく分からん) そして巻の最終話にはタイトル回収もあった。少年バトル漫画のようにわくわくさせる引き方だった。