大人になることのむずかしさ: 青年期の問題

大人になることのむずかしさ: 青年期の問題
大人になることのむずかしさ: 青年期の問題
河合隼雄
岩波書店
1996年1月25日
1件の記録
  • みつ
    みつ
    @m-tk
    2026年4月29日
    ── 子どもは最初のうちは、大なり小なり自分を取り巻く大人──主として両親──の世界観をある程度受け容れて大きくなってくるが、子どもから大人へとなってゆく青年期にそれが大いに揺れるのである。今まで安定していたものが揺すぶられ、破壊されて新しいものができあがってくる。このときに、既成のものの否定的な面が拡大して意識されやすいのである。 子どもが大人になろうとするときは、したがって、今まで自分を守り育ててくれていた両親の否定的な面が急に見えてくる。しかも、それは映画のクローズアップのように拡大されてくるのである。それよりもむしろ、子どもは現実の親の姿を見ているのではなく、自分の心の中の親のイメージを見ているといった方がいいであろう。
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