「ポスト・グローバル時代」の地政学

「ポスト・グローバル時代」の地政学
「ポスト・グローバル時代」の地政学
杉田弘毅
新潮社
2017年11月24日
2件の記録
  • S.H.
    @S_H_
    2026年7月6日
    地政学と書いてあるので読んでみたが、かなりオススメできない。 この本では地政学の用語を筆者の独自用語に置き換えていたり、そもそも地政学(特に古典地政学において)使われていない単語をあるものであるかのように使っており、誤解を招く内容になっている ランドパワーやシーパワーといった地政学の用語を大陸パワーや海洋パワーと置き換えていたり、地政学パワーなる単語を出してきたりと変にオリジナリティを出そうとしているきらいがある また地政学を用いた国際政治の話がメインではなく、取材経験からのエピソードがメインとなっておりコリン・グレイなどの専門書に比べると説得力に欠ける さらに付け加えるなら主題にあるはずの「国民の怒りによる地政学的影響」については、近いものであればクラウゼヴィツやコリン・グレイなどが国民の意思について言及していたり、ロバート・カプランなども自書の中で触れていたと思う なので新規性があるものではない そもそもドミニク・モイジの考えをベースにしているという割には主張が一貫していないように見えるし、モイジの「故に改善のために尽力しなければならない」という主張に対して悲観主義的な主張を繰り返しているように見え、主張がブレているようにも感じる 少なくとも個人的に地政学を学ぶ本としてはオススメしないかな
  • 「国家が核兵器の保有を目指す理由は、安全保障上の脅威への対抗、体制の維持、国家の威信、民族的な誇り、外交交渉手段の獲得などいくつかある。北朝鮮の場合を考えれば、これらの動機がすべて当てはまる。潜在的な核保有国が持つこうした動機を放棄させたり、核でない別のものでこれらの動機を実現させたりすることに国際社会はもっと知恵を絞るべきだ」
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