夜露がたり

夜露がたり
夜露がたり
砂原浩太朗
新潮社
2024年2月15日
4件の記録
  • 砂原さんには珍しく市井ものの短編集らしい。ちょうどエンタメ寄りの小説を読みたくて長屋の人情話を期待しておりましたが、全然違う...むしろ正反対、人情話どころか出てくる人たちが悉く冷たくて辛い。とはいえ、それぞれの話にかすかな光は感じられるのと、ミステリーの味わい、いつもの端正な文章で、挫折はせず。最後の話はほっとするラストで心底よかった...
  • 砂原さんの長編が好きで、この作品の評判も良かったので、期待値大で読み始めた分、少し物足りなさを感じた。 が、この結末や明暗をはっきりはせないところが「令和の藤沢周平」と称される所以か。 多分、その辺りの機微を掴み取れるには、私の人間レベルが達していないのだろう。 相変わらず、文章中に様々な鳥たちが登場するのが、砂原さんらしく微笑まにしい。
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