中世ヨーロッパの社会観 (講談社学術文庫)

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くらな@3bus_08302026年6月25日読み終わった複雑化した社会のありようを、異なる価値と役割をもったさまざまな構成員の調和として表現するために、隠喩による社会の把握が好んで用いられるようになる。隠喩を用いた社会像の特徴は、人体やチェスと社会の比較の議論などを見れば明らかなように、それによって、異なった機能をもつ諸部分の全体における調和が、生き生きと理屈抜きで、あらゆる人間が理解できる形で提示できることにある。つまりこうした隠喩を使うことによって、階層秩序に基づいた調和という中世の社会観の根幹が、最もよく表されることになる。

