雁 (岩波文庫 緑 5-5)

4件の記録
- 腹の名前@otowa2025年3月26日読み終わった『文學ト云フ事』第五回の題材 登場人物それぞれの細かい設定を描きながら物語は進む 文章がスルスル入ってくる割に現代の時間の流れがゆったりで、それでも彼らがどうなるか魅了させる勢いがある。 ラストはあっけなく、これで終わり? いや、これで終わりが良いか……。と妙な読後感
- RIYO BOOKS@riyo_books2023年5月6日読み終わったわたくしには初より自己が文士である、芸術家であると云ふ覚悟は無かつた。また哲学者を以て自ら居つたことも無く、歴史家を以て自ら任じたことも無い。唯、暫留の地が偶(たまたま)田園なりし故に耕し、偶水涯なりし故に釣つた如きものである。約めて云へばわたくしは終始ヂレッタンチスムを以て人に知られた。 ──森鴎外『なかじきり』