虚空の逆マトリクス

虚空の逆マトリクス
虚空の逆マトリクス
森博嗣
講談社
2006年7月12日
1件の記録
  • @92
    2026年6月4日
    p9 「知っていることもまた意志の一つだったし、知っている、と自覚することこそが、唯一残された意志の結晶かもしれない。」 p13 「彼女は、そして、僕は、どこから来たのだろう?」 p14 「だけど、僕が彼女を殺すはずはない。それが理由になるのかどうか、よくわからないけれど、彼女のことが僕は好きだった。愛していたかもしれないほど、彼女といると楽しかった。だから、殺す理由なんて僕には絶対にない。」 p16 「【キスをしますか?イエス/ノー】」 p27 「「うん、そうだなあ、トロージャンの場合は、見かけは立派な人間に見える。病気でもない。どこにも異物を含んでいない。ただ、その人間は生まれたときから、悪事を働くためにプログラムされているんだ。」」 p53 「他人に囲まれて、他人と比較しないと、自分を見失ってしまうのだろう。」 p57 「「イエス?ノー?」」 p69 「人は破壊する。破壊したい、と欲する生きものだから、必ず、いつかそのベクトルが現れる。それを消し去ることは、人間でなくなるのと同じ。」 p74 「急に、誰かに、触れたい、と思った。それが、どういう感情なのか、思い出すのに時間がかかる。長い間、ずっと眠っていた欲望のようでもあった。とても懐かしい。」 p88 「【これが最後の質問だ。君は私を信じるか?イエス/ノー】」 p89 「【君は、私が送り込んだトロイの木馬だ。】」 p90 「これほどエラーの多いスクリプトはないのに、何故か止まらずに走り続ける、それが人間の仕様だ。」 p95 「「夢をみているの?」」 p96 「「私の可愛い子。」」 p96 「「お願い。」優しい声で彼女は言う。求めるような、甘えるような、縋るような、大人の女性の声で。」 p100 「「助けて!」」 p101 「【ここに入りますか?イエス/ノー】」 p102 「巨大な馬の形をしている。斜めの柱は、馬の脚だったのだ。木馬だ。」 p104 「「もう、私たち、おしまいね。」」 p106 「「私を殺すことで、このネストから抜けられるはず。」」 p106 「「お願い……。」「サヲリ。」「可愛い子。」」 p109 「「可愛い子、ボクは、私のトロイの木馬だったのよ。」」 p118 「君は現実に存在するのか。君が存在する理由は何か。君はどこから来たのか。」 p118 「誰かが君を送り込んだのかもしれない。君が自由に行動しているつもりでも、それは、初めから計算されていたルーチンで、もっと大きな目的のために、君の働きが秘密のうちに期待されていないともかぎらない。」 p119 「自分は自分の意志で生きている。それが人間の自由だ、と考えること自体が、一種の封印ではないか。その呪文があるかぎり、その先に潜む本当の存在を、君は見過ごしていないだろうか。どうして、自分以外の意志の関与をそんなに恐れるのか。その不自然さを、どう理解できる?」 p119 「いずれにしても、それを問うことは、君の自由。目の前のドアの中に、それは見つかるかもしれない。選択せよ。ただし、この実行は取り消せない。【ここに入りますか?イエス/ノー】」 p154 「ただ、そんな実に頼りのない後押しだけで、僕は人生の決定的な一歩を踏み出してしまった。」 p159 「最もありがたいと思ったのは、好きなときに好きは本が買える。」 p159 「しかたのないことだとは思うが、小説家というのは、いうなれば誤解を製造しているようなものなのだ。」 p193 「なるべく生きた他人と関わりたくない。それが理想型である。」 p197 「常々、禁煙者よりも禁話者を設置してほしいものだと強く願っている。これはタクシーにかぎらない。鉄道やその他の施設などでも、ぜひ考えてもらいたいと思う。」 p200 「そんな勝手な普通を押しつけてどうする。」 p203 「「ジジツトリック?ああつまり、事実だと思っていたことが、実は事実ではなかったって意味でしょうかね。」」 p218 「少なくとも、本は読もうと思って読むもの。」 p221 「変化の原因は継続しているのに、変化はほとんどの場合、瞬間的に訪れるものだ。」 p246 「モナカを買おかなも。」 p253 「♢2」 p255 「「土井さん言う、封印再度。」」 p256 「「若い犀川。」」 p256 「「練無なりね。」」 p310 「「君の名は……。」」 p318 「彼とのつき合いは、もう四半世紀にもなるのだから、パターンはだいたいわかってる。」 p320 「「そんなに、友達思いだったか?」」 p320 「「嘘の方が価値がある、と言う場合もある。」犀川は応えた。「それ、余計なお世話って言わないか?」「サービスとも言う。」」 p322 「犀川が彼女の家にやってくる特別な夜なのに……。」 p323 「そう、この緊張感から逃れたい、と言う後ろ向きの思考、不条理な感情だ。楽しさがあまりに鮮烈なので、自分はそれに耐えられない、と弱音を吐く……、そう、恥ずかしい、照れているのだ。そうにちがいない。犀川と二人だけになることが、それが最高のコンディションぇあることは明々白々なのに、ショックだと認識する。だから、クッションを設け、その嬉しいショックを和らげようとしているのではないか。」 p325 「「犀川先生が指輪でもくれたの?」」 p325 「「男はセンスが悪い奴にかぎる。」睦子は自分で言ってからくすくすと笑った。」 p332 「「外部に評価を求めてはいません。」」 p335 「萌絵も犀川も表面的には上機嫌だった。けれど、戦争寸前の両国の使者が会談するときだって和やかなもの。人間は、その程度には複雑にできているのである。」 p357 「「つまり、紙袋がどこかで、すり替わっていた、ということですか?」」 p365 「「そういうときにさ、どうして本命から言わないんだ?」喜多が横から言った。「それが、話が長いってことだろ。」」 p371 「「事件なんか早く解決して、私と二人だけになりたかったのですね?」」 p372 「「これを、ここに置いておくよ。」」 p375 「「プレゼント。」」 p376 「「二人とも、もっと素直にならなくちゃ。」」 p377 「「ええ……、いつの間にか、入れ替わったみたい。」」
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