どハマりして一気読み

もう誰二人に手を出すな…夢を実感ある現実にして、幸せになってほしいよ…… 柳田が朝霧さんにした仕打ちへの嫌悪がすごくて、前巻からずっと怒りで腹の底が冷えている。仕返しをしたから手打ちなんて、そんなんで終わっていいのか。 そう思うけど、この怒りや憎悪は当事者たちだけのものだから、三枝さんと朝霧さんが腹落ちしたなら、そこまで。 面倒くさく情が深い大人同士、好きにやってくれ。 紗都子の言葉を実感として受け入れられない進平、言動が機能不全家庭育ちのそれすぎて…目に見えて触れるものしか信じられない！って言う進平に、自分と一緒に作っていこうという紗都子。いい女だ。 進平にとって「あなたから私が離れることはない」って言う言葉は、理解し難く嬉しかっただろうなぁ。 このままいけば、紗都子の方が先立つのは自明で、進平は紗都子がいない時間の方が長く続いてしまうかもしれない。 ともすれば簡単に紗都子の後を追うであろう進平に、そうやって優しい鎖を巻き付けて、生きてほしいのかなとも思った。 生まれた時から明日が不明瞭だった二人。 今しか分からない進平と、未来ばかりを考えてしまう紗都子だから、一緒にいるくらいがちょうどいいよ！ 物語として新章は楽しみだし早く読みたい！ けど、それ以上に、二人に穏やかで暖かな幸せが訪れてほしいよ〜！！！！！！