蒲生邸事件

2件の記録
- 霧@yoruto2025年6月2日読み終わった借りてきた本文p139より、抜粋。 「私は死ぬ運命にある人を助けることができる。その人間が気にくわなければ見殺しにすることもできる。あるいは、大きな事故が起こるとわかっている場所に、自分の嫌いな人間をわざと行かせて、殺したり、傷つけたりすることもできる。そうして何の罪にも問われず、誰にも気づかれず、恨まれることもない。ああ気持ちがいいさ。爽快だよ」 言葉とは裏腹に、平田の顔は蒼白だった。 「でも、まがいものはしょせんまがいものだ」と、吐き捨てるように言った。