ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー
ゴールデンスランバー
伊坂幸太郎
新潮社
2007年11月29日
2件の記録
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    @Kaffee5888
    2025年4月24日
    「逃げろよ。無様な姿を晒してもいいから、とにかく逃げて、生きろ。人間、生きててなんぼだ」483 首相殺しの犯人に仕立て上げられた青柳がどのようにして生きていくのか、逃げるのか、ハラハラドキドキワクワク、そしてシリアスがふんだんに混じった作品。このスピード感と重厚感をぜひ楽しんでほしいと思う。そしてやはり、伊坂先生の作品の登場人物は誰も彼も良すぎる!いるよね、こんな人、といたらいいな、こんな人がいっぱい居る。そしてどの作品にも共通するのだが、ユーモアがある。言葉遊びも楽しいし、独特な言い回しも最高。 青柳が疲弊しきって、もう諦めちゃおうかな…となる時がこの作品中に何度かある。その度に「逃げろ」と「生きててなんぼ」で背中を押してくれる人がいる。これは現実世界でも結構大事なことじゃないかな、と思う。現実世界でも嫌なことがあっても、諦めちゃいたくなることがあっても、死にたくなっても、生きててなんぼ、なのだ。いつかは良いことがある。逃げて、生きて、それでこそ人間なのだ。無様でも良い、だから逃げろ。いつか、”たいへんよくできました” と貴方の頑張りを知ってる人が判子を押してくれるから。
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