ピッピ南の島へ
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ユメ@yumeticmode2025年11月11日読み終わった感想再読ピッピが自分と一緒にホッペトッサ号に乗って南の島へ行こう、とトミーとアンニカを誘ったとき、私はてっきり二人の両親があまりよい顔をしないのではないかと思った。ところがセッテルグレーン夫人は、(トミーとアンニカがはしかの病み上がりで転地療養の必要があったとはいえ)快く二人を船旅へと送り出す。「ピッピ・ナガクツシタは、いつもお行儀がいいとはいえませんでしょう。でも、あの子は、心のやさしい子ですわ」という彼女の言葉を目にし、ピッピの長所がきちんと大人にも理解されていたことに胸が温まった。 クレクレドット島から大人たちが出払っていた際、真珠をだましとろうとやってきた泥棒ジムとバックを、ピッピが易々と追い払ってしまうのは痛快だ。その後、ピッピやトミーとアンニカ、島の子どもたちがジムとバックごっこをして遊ぶのには、子どもの逞しさを感じて思わずくすっとした。 三人が再びごたごた荘へ戻ってきて迎えた最終章「ピッピはおとなになりたくない」では、自分たちは決して大人にならないと信じきっている子どもたちの姿に切なくなった。ラストシーンはどこか幻想的ですらある。ピッピは、トミーとアンニカが自分を置いて大人になってしまうことが怖かったのかもしれないなと思ったら、私まで寂しくなった。



