フェイクニュースを哲学する

8件の記録
- 尾崎@ozaki2025年3月15日読み終わった@ 自宅〈日常生活では、趣味の話であれ、学校の話であれ、学問の話であれ、同じ話題に興味をもち、ある程度同じ知識を共有しているメンバーで会話のグループが形成されることが多い。それに対して、ネット空間は従来であれば交わることのないグループに属する人たちが一堂に会する場を提供した。このような状態は「文脈の崩壊(Context collapse)」と呼ばれ、文脈を共有しない者同士のコミュニケーションにさまざまな認識的な問題が生じることが指摘されている(Frost-Arnold 2023)。そのひとつが、前提知識が共有されていないことである〉 p.63 岩波新書
- 尾崎@ozaki2025年3月14日読んでる〈われわれが物事を考える際に依拠する基本的な情報が間違っていると、そこから導かれる事柄も連鎖的に間違っていくことになり、結果としてさまざまな領域に間違った信念が増幅されていくことになる。つまり、誤謬という病は伝染し、周囲に悪影響を及ぼしながら増殖していく。さらにこの誤った考えが、瞬時に、かつ、広範な情報共有を可能にするインターネットという媒体に載せられることによって、社会的全体も瞬く間に誤謬に感染し、実害も拡大していく。これはもっともわかりやすいフェイクニュースの問題点である〉 p.10 岩波新書