階段を下りる女
4件の記録
miyuu@miyuu_08242025年12月31日かつて読んだ駆け出しの弁護士で少し合理的すぎる「ぼく」は 美しく掴みどころのない女性に恋をした。 あり得たかもしれない、自分たちの物語を 死に向かっていく彼女の枕元で話しながら 「ぼく」は過去を通して、自分の内面へと深く潜っていく。 物語は初めから終わりまで淡々としていて 美しく静謐な雰囲気が漂ってる。 ラブ・ストーリーという感じはあんまりない。 若い頃の「小さな敗北」を克服できずにいた「ぼく」が 年老いた彼女と再会し、慰めているようで、慰められていく。 女性は正しく愛されるとき、そのすべてになれるのよ っていう、イレーネの言葉。 静かに押し寄せるラストシーン、イレーネは正しく愛されて 「ぼく」は人生の確かな意味を見出して、新しい人生を生きていくんだと思う。 それとも、小さな敗北だからこそ、克服できないのだろうか。若いころの大きな敗北は、ぼくたちの人生を新しい方向に向ける。だが、若いころの小さな敗北は、ぼくたちを支えることなく、人生につきまとって心を苦しめる。肉に刺さったままの小さなとげのように 進む道や目標を変更することのない出会いは、美しいままでいられる。 そんな出会いがエピソードになるんだ







