北条泰時

北条泰時
北条泰時
上横手雅敬
吉川弘文館
1988年11月1日
2件の記録
  • もくず
    もくず
    @mokuzuuu
    2025年4月4日
    日本史の最も優れた政治家のひとりをあげなさいと言われたら、この人が上がるのだろうけど、大河ドラマにはならないよね! 彼のやっている事は、非常に地道で、物語には決してならない。ちまちま、ちまちま、法律を作り、御家人を調停し、朝廷と交渉している。その手案は巧みだ。だが、例えば祖父の北条時政や父親の北条義時のように、悪辣な手段を用いて、権力を握ったと言うわけでもなく、伯母の北条政子のように優れたキャラクター性を持っていたわけではない。 本書も、泰時の生まれ育ちまでは非常に面白く、北条義時って、ほんとに適当なんだななどと少し怒りが湧いてきたものだが、北条泰時が大人になってから、そして政治の実権を握ってから、ほんとにつまらない。彼は、日常の業務を粛々とこなし御成敗式目を制定している。そこに物語やドラマはなく必要だからやっている。おかげで、武士は無駄な闘争を起こさずに裁判と言う手段を学ぶことができた。 ここから考えられるのは、素晴らしい政治家ってたぶん、ドラマ性のない地に足のついたことを地道にやる政治家なんだと思う。
  • 駄々猫
    駄々猫
    @dadaneko-46
    2025年4月4日
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