ささやかな、あるいは取り返しがつかないもの

ささやかな、あるいは取り返しがつかないもの
ささやかな、あるいは取り返しがつかないもの
八木詠美
筑摩書房
2026年8月6日
4件の記録
  • なな
    @reads-nana
    2026年8月13日
  • ミワ
    @mi03wa
    2026年8月10日
  • 八木さんの小説、好きだな。今年に入って立て続けに3冊(エッセイ含む)読んでる。どれもいい。 ほんとはフヅクエ下北沢で川上未映子さんの小説読もうと思って行ったのに、まさかのB&Bに発行が8/10のこの子が置いてあり、予定変更して八木さんの本を読む会を1人開催してしまった。 装丁、可愛すぎるなと思ったら名久井さんで、納得と思ったところからの、ひとつめの小説を読んでやられた。そういうことか。最高じゃないか。 豹変する店員さんの強烈な感じと、決断に躊躇する主人公のやりとりの感じが八木さんの真骨頂な気がする。いい。 ファンタジーと現実を行き来する感じも最強に面白いんですよね。あと、ちょっとした言葉遊びもいいし、場面の説明に使うワードが独特な(だけどその情景は浮かぶ)のが凄い。 向かいの「マンダリン有志の会」は『ゴッドファーザー』のテーマ曲を合奏している。が、ところどころピッチが乱れ、イタリア系マフィアたちは殺し合いをやめて座卓でお茶を飲み始める。(145頁) マフィアたちは煎餅も食べ始める。上質なダークスーツに食べカスがこぼれるのも気にせずに。(146頁) 口にするのはもっぱら巻物の盛り合わせのかっぱ巻きときゅうりの奈良漬けだ。河童なのだろうか。(162頁) こういう表現とテンポ大好き。 そしてターミナル2のウェンディは、フヅクエにいるにもかかわらず不覚にも涙が出そうになり、ぐっと堪えながら余韻に浸り。現実と虚構の使い方がうますぎる。ポップとマジメを行ったり来たり。 早く次の新作出ないかな。
    ささやかな、あるいは取り返しがつかないもの
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved