ファッションフード、あります。 (ちくま文庫)

3件の記録
- semi@hirakegoma2025年6月15日読み終わった非常に読みやすく、楽しく読めた。 膨大な資料、情報が詰め込まれていることにまずは圧倒されるが、端々に筆者の個人的な体験や感想が挟まれているのがおもしろい。流行りの現象だから、時間が経った今から見ると身も蓋もなく、滑稽に映ることも多いが、筆者の軽快なコメントに笑ってしまう。 自分が子供のころから親に言われてきた、あるいは家でよく食べた食べ物が、親世代のファッションフードの影響を強く受けていたことに気づき、なるほど!と自分とつながる感覚が楽しかった。 ファッションフードが、バブル期まで欧米への情景で発展してきたが、その後はリバイバルを繰り返す。ポストモダン的な情報消費の様子が見て取れる。以前のような流行の熱気が今後も起こるのかどうかわからないが、これからのファッションフードが楽しみだ。