

semi
@hirakegoma
読みたい本のメモをしています。読むのは遅いです。
- 2025年8月21日プリンセス・トヨトミ万城目学読み終わったずっと家で積まれていて、今更ながら読んだ。大阪への接点が薄かったので、気になりながらも及び腰だった。 ある程度大阪の地理に馴染んできた今だからこそおもしろく読めた気がする。物語はもちろんおもしろいんだけど、飾らない、大阪の雰囲気がある。読後にはより大阪への愛着が増した。 今度空堀商店街でお好みを食べてみよう。
- 2025年8月17日正法眼蔵入門頼住光子読み終わった
- 2025年8月17日資本主義の次に来る世界ジェイソン・ヒッケル,野中香方子気になる
- 2025年8月11日世界の力関係がわかる本千々和泰明気になる
- 2025年8月5日
- 2025年8月5日トピーカ・スクールベン・ラーナー,川野太郎気になる
- 2025年8月3日カスバの男 モロッコ旅日記大竹伸朗読み終わったこれは紀行文というより詩。羅列された名詞を読むだけでねっとりとした独特の雰囲気が伝わってくる。全体的にウェットな雰囲気を纏っているが、モノをつくることに対する筆者の姿勢がしばしば垣間見られ、その一貫した姿勢が全体を一つの方向性に引き締めている感じがした。刺さる言葉がいくつかあり、ドッグイヤーしながら読んだ。うだるような今年の暑い夏にはぴったりの作品かもしれません。
- 2025年7月31日世界自炊紀行山口祐加気になる
- 2025年7月26日宇宙船地球号操縦マニュアルリチャード・バックミンスター・フラー,芹沢高志読み終わった昔から知ってはいたけど読んでいなかった。学校を含めて環境教育の中でこの言葉は何度も聞いていたし、環境問題に対して説教される気がして避けていたのかもしれない。 最近では普段の仕事やニュースでカーボンニュートラルについての話題が増えてきていたけれども、自分の生活とは別の大きな世界の話をしている気がする。もう少し自分の生活に肌感として近づけたい気持ちがあった。今なら、バックミンスター・フラーの本なら、何か引っ掛かるものがないかと期待して読み始めた。 環境問題の先入観があったことで、私にとって内容は意外なものだった。地球に対してどうアクションしていくか、はもちろん主題の一つではあるけども、そのベースにある「ものごとを包括的にとらえる資質」に対する思想が最も大きなテーマなのだと感じた。頭ではなく心でとらえること、それはAIが発達した今、より意識を強く持つ意味があるだろう。 本編の言い回しが少しクセのある感じがしたので、スッと入ってこないところもあった。本編後の注釈と訳者あとがきが、本書の理解の助けになる。あえて批判されているように、包括的に捉えることで均一な世界に陥らないことも重要だろう。個人的にはフラーの戦争についての語り口が、ドライに技術の流れで述べられていて、細かな被害が捨象されているように感じてちょっと苦手だった。
- 2025年7月19日昭和16年夏の敗戦猪瀬直樹読み終わった本当に読んで良かった。閣僚が会議の中で戦争に向かっていく様子、戦争を止められなかった後悔に胸を締め付けられる。 石油の計算量に対し、結論ありきでどんどん希望的な数値に変えていって会議で決議される様子は普段の仕事でもよく見る光景。「数字が独り歩きする」現象が決定打を与えていること、それを媒介した人は縦割りの官僚主義で罪の意識が薄いこと。ハッとさせられることばかりで途中からページをめくる手が止まらなかった。プロセスに注目すると、戦争時代に行われたことが、社会の中で繰り返されているように思う。 本当に良い内容だったが、若い頃に読んでも響かなかっただろう。当時の総力戦研究所員と同年代になったことで、より身に沁みる読書体験になった。
- 2025年7月13日過去の学生前田エマ気になる
- 2025年7月12日エビデンスを嫌う人たちリー・マッキンタイア,西尾義人読み終わったちびちび読み進め、わりと時間がかかった… 洋書の翻訳は文体なのか構成なのか、本の雰囲気が自分にハマらないとうまく乗ってこない感じがある。 新型コロナが流行していたころから、科学コミュニケーションと陰謀論(という現象)に興味があった。本書のタイトルにそそられて購入。 フラットアースに始まり、色んな人と関わっていくノンフィクション。通読した後だと、原題の"How to Talk to a Science Denier"がしっくりくる。解説にもあるが、まさに現象を外から見ようとするものではなく、積極的に会話する、関わっていくための本だ。 まずは、繰り返し出てくる5つの類型については、その公式に当てはめるだけで現象が整理され、非常にわかりやすく、なるほど!という感じ。これを知っているだけで世の中の科学否定がとらえやすくなった。 また、科学否定の問題というよりはアイデンティティの問題だと理解すること。これも非常に重要だと思うし、何となく理解できる。アイデンティティの問題だとすれば、自分にもすぐ身近に科学否定はある、ということを実感する。 私自身は、この本を読んでから、科学否定に対して距離が縮まった気がする。
- 2025年7月5日人間がいなくなった後の自然カル・フリン,木高恵子気になる
- 2025年6月28日四角形の歴史赤瀬川原平読み終わった風景と物体、図と地がどう生まれたかを考えることが、四角形の歴史を考えることにつながっていく。 ロジックをつけて話を進めていくけど、そこには少し飛躍があって、でもその飛躍が面白いから気持ちよく読める。 古代の人たちが閃く瞬間を、勝手に想像して追体験(?)するのがすごく楽しい。
- 2025年6月28日エリック・ホッファー自伝エリック・ホッファー,中本義彦読み終わった放浪しながら出会う人々との交流、世界から学びを得る瑞々しい刺激が、読んでいて心地よい。淡々としているのにリズムが良い文章に感じた。訳者のセンスが良いのかもしれない。 貪欲な学びの姿勢、それによってその場その場の流れる生活に奥行きを生み出している。若い時の自殺未遂と40歳で死ぬと思っていたことが、ある種の諦めを生み、生を味わう感覚を生み出しているのではないかと感じた。
- 2025年6月26日PLURALITYオードリー・タン,E・グレン・ワイル,山形浩生気になる
- 2025年6月21日ケアと編集白石正明読み終わったシリーズ「ケアをひらく」は好きで何冊か読んでいて、複数冊読んだ中で抱いていた漠然とした感想や思いの総合が、言語化されていた。 ケアと「編集」となっているが、それは普遍的に関連しているという話ではなく、筆者が編集の仕事をされていることで、関連を見出したということだと思う。読みながら、自分の仕事や生活における「ケア」ってなんだろう、と考えていた。 自分を改変しない生き方、ありのままを見つめること。 「ケアをひらく」にはいつも、それこそ図と地が反転して見えるような刺激をもらっています。この本は「ケアをひらく」のスピンオフでありブックガイドでもあると思う。新たに読みたくなった本もあったので、読んでみたい。
- 2025年6月17日宇宙船地球号操縦マニュアルリチャード・バックミンスター・フラー,芹沢高志気になる
- 2025年6月17日遊びと人間ロジェ・カイヨワ,塚崎幹夫,多田道太郎気になる
- 2025年6月15日読み終わった非常に読みやすく、楽しく読めた。 膨大な資料、情報が詰め込まれていることにまずは圧倒されるが、端々に筆者の個人的な体験や感想が挟まれているのがおもしろい。流行りの現象だから、時間が経った今から見ると身も蓋もなく、滑稽に映ることも多いが、筆者の軽快なコメントに笑ってしまう。 自分が子供のころから親に言われてきた、あるいは家でよく食べた食べ物が、親世代のファッションフードの影響を強く受けていたことに気づき、なるほど!と自分とつながる感覚が楽しかった。 ファッションフードが、バブル期まで欧米への情景で発展してきたが、その後はリバイバルを繰り返す。ポストモダン的な情報消費の様子が見て取れる。以前のような流行の熱気が今後も起こるのかどうかわからないが、これからのファッションフードが楽しみだ。
読み込み中...