“文学少女”と繋がれた愚者

“文学少女”と繋がれた愚者
“文学少女”と繋がれた愚者
竹岡美穂
野村美月
エンターブレイン
2006年12月25日
1件の記録
  • kotti
    @kotti_witchii
    2026年9月3日
    今回印象に残ったのは、更科さんの「やっと“答えて”くれた」という言葉。芥川くんに好きでいてほしかったわけでも、別れたくなかったわけでもなく、ただ自分に、本当の気持ちで答えてほしかったのだと思う。嫌いでも、会いたくなくても、そうならそう言ってほしい。 何も答えてもらえないまま、相手の気持ちを推し量り、疑いながらも希望を捨てられない辛さはよくわかる。自分の心にある「答え」と、相手の態度や言動が一致しないとき、不安や猜疑心が生まれる。 芥川くんは、更科さんに対して「答えた」のは、時間が経ってしまったかもしれないけど、美羽に対しては「答えを保留する」という答えをずっと意思表示していた。誠実だっだと思う。彼女に伝わったかはわからないけれど、そこは彼にはコントロールできないから。 野島も大宮も、作中で遠子先輩や琴吹さん、竹田さんが言い合っているとおり、各々のやり方については賛否あると思う。でも、お互いの存在をなかったことにはしなかった。二人は、杉子という女性をめぐりながらも、自分の中には常に友人が存在し、その友人に対する態度を考え続けていたように思う。
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