kotti
@kotti_witchii
2026年9月3日

“文学少女”と繋がれた愚者
竹岡美穂,
野村美月
読み終わった
今回印象に残ったのは、更科さんの「やっと“答えて”くれた」という言葉。芥川くんに好きでいてほしかったわけでも、別れたくなかったわけでもなく、ただ自分に、本当の気持ちで答えてほしかったのだと思う。嫌いでも、会いたくなくても、そうならそう言ってほしい。
何も答えてもらえないまま、相手の気持ちを推し量り、疑いながらも希望を捨てられない辛さはよくわかる。自分の心にある「答え」と、相手の態度や言動が一致しないとき、不安や猜疑心が生まれる。
芥川くんは、更科さんに対して「答えた」のは、時間が経ってしまったかもしれないけど、美羽に対しては「答えを保留する」という答えをずっと意思表示していた。誠実だっだと思う。彼女に伝わったかはわからないけれど、そこは彼にはコントロールできないから。
野島も大宮も、作中で遠子先輩や琴吹さん、竹田さんが言い合っているとおり、各々のやり方については賛否あると思う。でも、お互いの存在をなかったことにはしなかった。二人は、杉子という女性をめぐりながらも、自分の中には常に友人が存在し、その友人に対する態度を考え続けていたように思う。
