芥川賞を取らなかった名作たち (朝日新書 158)

3件の記録
阿部義彦@xtc1961ymo2026年9月6日読み終わったマイ古本屋で、手に入れた本は偶然か自分の住んでる仙台に色々関わっていて、興味をそそられた。先ず著者の佐伯一麦さんが、仙台出身の作家で私と二つ違い、私のライバル高校出身で、作品を二、三作は読んでたが、私の好きな作風では無かったですが、実力は認めます。そんな佐伯さんが、仙台文学館で同名の通しタイトルで連続講座を開いたのを元に構成した本です。私の今の自宅も割と文学館から近いところで過去には生前の父の希望で車で一回だけ、連れて行って閲覧した記憶が有ります。この本はその時の受講者の生の感想なども有り、臨場感満点な講義を聞いてるようでもあり、立派な文芸講義でもあります。わたし的に興味の中心は、三人の作家、洲之内徹、山川方夫、そして島田雅彦です。特に島田雅彦は私と同じ歳で、デビュー当時から注目していました。芥川賞は同時に候補になった作品との兼ね合いの要素もかなり大きく、魅力的な新人の作品が芳しくない時に功労賞として苦労してきた何度目かの候補の作家にあげる事も有ったり、しますが、特に山川方夫の場合は実力もあったのに、芥川賞を逃した後に、不幸にも交通事故で亡くなり、選考委員の永井龍男や井伏鱒二はこの時山川方夫に受賞させなかったのは間違えだったと後々まで悔やんでいたそうです。巻末の島田雅彦と佐伯一麦との対談が実に面白かったです。これほど左様に文学とは奥の深いものなのか。面白すぎた。















