ネットはなぜいつも揉めているのか
10件の記録
かいわれ@iskaiware2025年11月8日読み終わった今日的なTwitter上での炎上を例に、その背景構造に迫る一冊。 アテンション・エコノミーがSNSを通じてより重視されるようになったが故に、マスコミや学者といった「リベラル」が積極的に取り上げる弱者やマイノリティに対する反感を覚える、いわばアテンションへの過剰評価が起こっている、という指摘に新たな気づきを得られた。 マスメディア報道の「SNS選挙の功罪」のような記事で必ずと言っていいほど書かれる「エコーチェンバー」「フィルターバブル」に関しても否定的。似たような情報に触れているから意見が偏るのではなく、同じ話題の違う意見に触れるからこそ、別の意見・立場への憤りや不快感が呼び起こされ、より強硬な立場が助長される。実体験としても納得感がある。 他にも被害者意識や批判対象のカテゴリー化(レッテル貼り)など、「ネットが常に燃えている」ことの構造的な解説が幅広くなされている。 メディア論の入口としておすすめしたい。







