私がオバさんになったよ
7件の記録
まめご@mmg_862025年10月29日読み終わった良しとされるものの考え方や価値観がたった数年で目まぐるしく変わっていく今、昭和生まれ平成育ちの私は、正直言ってこの変化の波にちょっと溺れそうになっている。 白とグレーゾーンの境目はともかく、グレーゾーンと黒の境界線をどこに引くか、今の世の中と自分のそれとにズレがある気がして、何がOKで何がNGか自分のジャッジに全然自信が持てない。 そんな中で読んだこの本、「へえ!」と「なるほど」と「ですよねー」のラッシュだった。 一世代上の酒井順子との対談で40代はこう、50代はこう、という話になった時に出た、ジェーン・スーの「先のことが少しわかると安心します。」という言葉にはとても共感できる。 だから私は年上の人と話すのが好きなのだけど、そういう点で、出てくる人が全員年上のこの対談本は今の私にぴったりだった。 それぞれ自分のジャンルで活躍する先輩方は世の中をどう見て考え方をどうチューニングしているのか、またはどうチューニングできていないのか。(自分のできていないことを客観視して語れるのもすごいことだと思う。) 勿論この本は世代だけで人生のあれこれを語っているわけではないし、私も内容全てに共感したわけではない。 刺さったままの魚の小骨みたいに少し不快感のある引っかかりもあったのだけど、この不快感を反芻することで、自分を少しずつチューニングしていけるんじゃないかと思っている。







satomi@hippi392025年9月20日読み終わった皆それぞれ自分なりに時代に適応しながらも自分らしさを持ちながら生きてる! いつも自分だけではわからないことを解消していく読書が多かったので読み進めるたびに共感もあれば自分の考えも出てきていつもとちょっと違う読書の感覚でした。
- ヒナパパ@hinapapa2025年3月10日私がオバさんになったよ ジェーン・スー 勿論、森高千里の曲オマージュだと思うですが、あまりにクリティカルで素敵なタイトルなのでジャケ買いならぬ、タイトル借りしてきました。 アラフォーからアラフィフの魅力的な方々と対談をするのですが脳科学者の中野信子さんとの対談がお気に入りでした。 引用 “ジェーンそうそう、「本音」の価値が妙に上がってる感じが気持ち悪いって話も今日したかったんだ。 中野 「本音っぽい」ことね。 ジェーン「本音こそ価値がある」みたいな価値観ね。でも私は「本音」と言われるものをあんまり肩用してなくて。その時々、自分に足りないもの、もしくは足りているものによって本音はどんどん変わるじゃないですか。それを「今の気持ち」として話すのはいいけど、「肩頼性のある永続的な本音」として組上に載せるのは危険だよ。 昔から「ぶっちゃけ」はあったけど、今の「本音えらい」感じはなんなんだろう。 中野 メタ的に見る方がえらいという謎の序列が、ツイッターという野生の王国の不文律にあるからじゃない? ジェーン 恐怖のツイッターランドだ。mix.iはよかったー。牧歌的だったー。” 中野 ツイッターランドの序列づけ、言葉の殴り合いみたいな、「俺はお前の価値をこう見てる」みたいな上から目線の殴り合いがあるよね。よりメタ的に見られた者勝ち、っていうジャッジの基準があるようだから、虚飾が虚飾であるとバレると、それだけで立場が弱くなる。「虚飾がある」ということはそのまま「嘘で飾り立てねばならぬほど、己には弱点がある」ということだから。「本音」感を出すっていうのは、俺には弱点がないぜっていうアピールなのだろう、と思うことがあるよ。より相手に対して優位に立てるというような。言語界の『北斗の拳』ワールドみたいな。本音というか、「俺の方が本当のことを言ってる」と言ってマウンティングし合うような感覚。 ジェーン「本当のこと」っていう言葉ほど危ういものはない。その時の自分の気持ちでしかないのにね。

