内調

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- 辻井凌@nega9_clecle2025年5月15日感想「内閣情報機構に見る日本型インテリジェンス」という副題にひかれた。インテリジェンスには情報や諜報の意味があり、スパイの世界も当てはまる。インテリジェンス!いい響き! スパイというと派手なイメージを連想するかもしれない。でも本書に書かれているのは内閣の下で行われる地道な情報分析の世界であり、どうにかして組織の役割や居場所を確保しようとする官僚たちの世界だ。 メディアの情報から世論を分析し、これといった学者に委託調査を依頼し見解を発表してもらう。国が暗に世論を動かすというと聞こえが悪いが、国側にも言い分が世論に伝わるように努力する義務があるとすれば、世論に働きかける情報機関は必要悪なのもしれない。 内調こと内閣調査室が活動はじめた当初は「反共」の思いが政府に強かった時代だ。だからこそ必要とされた。今を生きる僕には実感がないが、共産主義はそれほどまで脅威だったらしい。では反共がなくなった現在、内調が対抗しようとするのは何になるのだろう。 https://note.com/nega9clecle/n/n767b8782c017