アフガニスタン戦乱の現代史 (岩波新書 新赤版 828)

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- pamo@pamo2025年7月30日読み終わった感想図書館本アフガニスタンの歴史を外観する良書。 こんな歴史を経てきた国を平定することの難しさ。 どうしたって大国の影響は受ける。 しかし大国が不干渉を極めれば、それはそれで部族同士の内戦が起こり、他国が介入しなければ治まらない。そして介入する他国には、必ずその思惑や利益が絡む。 民主主義国家、自由主義国家、西欧諸国的な「先進国」の観念…それとは全く違う価値観の地域があるということを分からなければいけないし、しかしそれでも、暴力は否定しなければいけない。自分の中の「正義感」「平和主義」「イデオロギー」を意識してグッと腹に力がこもるような一冊だった。 それにしても、なぜ歴史的価値のある仏像を破壊するようなことができるのか。ふつふつと憤りを感じた自分の中に、またひとつイデオロギーを発見した。