遺言。

遺言。
遺言。
養老孟司
新潮社
2017年11月17日
2件の記録
  • 目が覚めると、意識が戻る。 でも、目が覚めたのに、身体が動かない。 それが金縛りだ。高校時代、何度か金縛りにあった。初めてなった時は怖くてパニックになった。 意識のスイッチは入っているが、運動系のスイッチが入っていない、そんなズレから起こるらしい。 養老孟司さんの本を読んでいると、脳のメカニズムに興味がわいてくる。 現代の都会生活が、意味に直結する感覚所与だけを残して意識中心になっていることに警鐘を鳴らしている。都会と田舎の参勤交代生活を提唱している理由がやっとわかってきた。 効率や経済で計れば、下位に置かれる感覚。デジタル化がさらに感覚を下に下に追いやっている。田んぼや森、山に行けば感覚が働き出し、鋭さを増していく。 意識と感覚のバランスを失っている現代だからこそ、感覚の復権、復元を訴えている。田舎育ちの昭和な私にはその主張がずっと入ってくる。 ヒトが本来もっているものに気づくための経験。それを子どもたちとも共有したい。
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