ポトスライムの舟

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blue-red@blue-red2026年2月6日読み終わった単行本芥川賞純文学って、「特別な何者かにならなければならない」という現代人にかけられた呪いへのアンチテーゼなんだな。その手の刺激を含意しない形で、しかし妙に人を惹きつける、そんな物語をつむぐ実践的な試みなんだな。 芥川賞受賞作を最近かたっぱしから読んでて感じつつあったのだけど、本作「ポトスライムの舟」はそれを確信させるすばらしい完成度でした。


しゃの@katnez2025年7月9日かつて読んだ『ポトス』の前日譚としての『12月』ということらしい。だとするなら素朴な疑問として、どうして文庫の収録順序は逆の時間軸で組まれたんだろう、と思う。 『とにうち』で描かれた河口付近での越境=橋というライトモチーフは緩やかに『ポトス』での「舟」、『12月』での「川」といったように、いま・ここの閉塞から別様にもありうる他処への越境として反復されている。 貯金を決意する場面、入水に失敗する場面、等々、そうした決定的なモメントの最中に異質で雑然とした様々な文脈が流れ込んでくる、生の散文性とでも言えばいいのだろうか。

- myk.sk@reads-4404102025年4月19日読み終わったポースケの前作だが、こちらの方が現代人の生きづらさが切実すぎた。でも、こちらを読むとエナちゃんがイチゴを育てるくだりへの執着がわかり、それはそれで連続ものの面白さ。

