菌類の隠れた王国

2件の記録
- Eukalyptus@euka_inrevarld2025年6月2日読み終わった菌類が、地中で美しく素晴らしいネットワークを築いている事自体に深く感動を憶える。 専門的な解説や、本書に登場する菌類の一覧が巻末と別紙付録で載っている。 とても胸の熱くなる話だった。本当に本当に面白すぎる。 p.s.久々に書籍を大量買いして、ようやく読書を再開できた。 開幕1冊目は本書に即決。 築地書館さんに次いで白楊社さんにハマっている。その次に早川書房さんかな…!
- CandidE@araxia2025年4月21日読み終わった「菌類というのは生命をつなぐ組織だ(中略)菌類は生物界を一つにまとめている。これが菌類学者の知っていることだ」 カナダの著名な菌類学者が、森や家、体内といった身近な場所に広がる微視的な菌類の「隠れた王国」へと我々を誘う。 本書は、菌類が地球の生態系維持や医薬品、食品などに貢献し、生命にとって不可欠な存在であると同時に、病気や食品廃棄の原因にもなるという、その両義性を科学的根拠に基づき丁寧に解き明かしている。 菌類の基礎知識から植物や動物との重要な共生関係、発酵や健康を含む人間との多様な関わりまでを網羅。また、マイコテクノロジーと呼ばれる菌類応用の最新技術とその未来展望にも触れ、菌類の驚くべき多様性、進化、そして私たちとの深いつながりを一般読者向けにわかりやすく解説している点で、本書は菌類の入門書として最適な一冊であると感ずる。おすすめ! すべての内容が興味深く素晴らしいが、個人的な推しは、菌根菌と根圏菌。 「木というのは、植物体と、菌類による多数のサポートシステムが一つになったキメラなのだ」