あきない世傳 金と銀(十一) 風待ち篇

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ユメ@yumeticmode2025年10月22日読み終わった感想前巻を読んでからだいぶ時間が経ってしまったのだが、久々に読んでもやはりこのシリーズは抜群に面白い。 大火に襲われた江戸の町で「買うての幸い、売っての幸せ」の信念を貫くため、幸がいかに知恵を凝らして商いを展開してゆくのか、五十鈴屋一同を見守りながら読んだ。甚大な被害を受けて気落ちする江戸っ子たちへ、鎮魂の願いを込めて売り出す拍子木柄の浴衣。勧進大相撲のために揃える、親和文字でしこ名を染め抜いた浴衣。幸と五十鈴屋の奉公人たちが見せてくれる鮮やかなアイデアに、何度も感嘆させられた。 音羽屋の卑劣なやり口には憤りを覚えるが、五十鈴屋が対照的に太物仲間としっかり手を取り合って商いを続ける姿に、こちらが励まされる思いがする。最後の太物仲間からの「真っ当な恩返し」の提案には、私も思わず目頭が熱くなった。


はなの@kasikirirotenburo2025年4月22日読み終わった江戸の大火事、音羽屋による嫌がらせとまた辛い前半でしたが、耐えてきたことに光が見えはじめた。このシリーズはいつも泣いてしまう。