シリーズ２。１の数百年前の時代、竜殺しの力を持つジークフリート家始まりの物語。竜と人間の関わりかた、人間同士の関係が目まぐるしく変化するのでさいごまで一気読みでした。

最終巻。楽土のありようを問い、言葉で戦う。ちょっと重い展開だったけど、若者たちが変化をもたらしていくだろう未来が垣間見えていいラストでした。言葉や音をテーマにしたところがおもしろくてよかった。

初読み作家さん。竜に育てられた娘が、竜を殺した人間に復讐するはなし。とはいえ、淡々としていてどう展開するのか読めず。ラスト20ページが怒涛の展開でした。

商業本は3巻で打ち切りになってしまい、この最終巻は筆者の個人出版。エリーゼとグランの復讐譚、最後まで見届けることができて本当に嬉しい。死体の山と2人の愛と言う、本当に好みの作品でした。表紙のイラストも本当にきれいで大満足。

シリーズ３。このシリーズは癖が強いキャラが多い印象があるけれど、今回もまた正反対のふたりがすれ違いまくる。お互い歩み寄ろうとする後半から面白かった。

実りの秋。複雑な人間関係と感情も大きく膨らんでしまった巻。トウロウの波乱の半生がよかった。つぎは冬、それぞれの行きつく先を見守りたい。

久しぶりに楽しめたロマンス小説でした。10代で誘拐被害に遭ったヒロインスターが、今度は同じような女性たちを救う側になって、戦い続けるはなし。ヒーローケイドと出会ってからのスターが、強くて素直で可愛くてよかった。

少女たちの誘拐、人身売買の事件。自分の幼少期を思い出しながら捜査するイヴが、心の傷を思い出して、ロークや友人に辛いと言えるところが良かった。イヴの成長を感じた。

黄昏が珍しくピンチでドキドキでした。夜帳が相変わらずいいキャラでした。つぎはアーニャのテスト回、こちらも楽しみ。

身長差BL。聖が告白を受け入れた理由がわかって、よかった。だんだん相手に惹かれていく聖がかわいい。続きも楽しみ。

新シリーズ。諜報部員の主人公が、次々とお仕事をこなしていくはなし。前作もそうだけど、こういう主人公の性格けっこう好きです。でも物語としては盛り上がる前に終わってしまった感じ。続きがもっと面白くなりそうな気もするんだけどな…出るかな。

緩めのギャグ回からまたシリアス回に突入。しかも気になるところでつぎの巻に続く、なので急いでつぎも読まねば。

シリーズ２。１はファンタジー感が強かったが、この巻は一転、隣国との戦争と言う生臭い展開に。どうやって国と民を守っていくのか、双子の選択がラストまで読めずはらはらでした。

ウフコックを救出するため、ハンターと直接対決するバロット。ようやく会えた２人だけど、再び戦いに出るため離れ離れに…。バロットとウフコックのシーンが好きです。

百合SF。男女で船に乗るのが決まりのなか、女性同士でペアを組んで、乗り越えようとするはなし。この巻は勢いがあってよかった。

絵柄は好みでないけど、Xでみかけて気になって。身長差カップルBLで、大柄なほうがいろいろリードするかと思いきや、小柄な誠くんが男らしくてそのギャップにやられた。

江戸の大火事、音羽屋による嫌がらせとまた辛い前半でしたが、耐えてきたことに光が見えはじめた。このシリーズはいつも泣いてしまう。

今回は帝の外科手術のはなし。玉体を開腹するなんて、という展開はさておき、万が一を考えたとき自分はどう動くのか、壬氏さまは気持ちが定まってきたのかな。なかなか進まない2人の関係がもどかしい〜。

最終巻。妊娠、出産によって仕事のキャリアを中断せざるを得ない女性を、周囲の人間が支える展開。理想論ではあるけれど、それが当たり前になっていけばいいと思います。変化する社会の流れや情勢をうまく取り入れながらまとめた、いいラストでした。