からだに従う ベストエッセイ集

8件の記録
- おこめ@ocome_squash2025年4月6日読み終わった女と男、大人と子供、文章について、など、とても面白かった。わからないということに向き合っている谷川俊太郎の素朴な言葉がいい。 詩人の言葉がどんな思考から溢れてくるのか知れて嬉しい。
- おこめ@ocome_squash2025年3月31日心に残る一節しかし一つの単語を使いたいと思っていて、しかもその語の意味するものを自分がいったいどこまで深くつかんでいるのか分からないという不安感、或いはひとつの語の後に、またひとつながりの文の後に、他の語、他の文をむすびつけることで、私たちはその語、その文に自分なりの新しい意味をつけ加えようとするのだが、そのむすびつけかたがどこまで自分だけのひとりよがりでないのかという孤独感、そうしてまた、言葉以前の心の中の未分化なもやもやが、自分の力の不足からどうしても曖昧な言葉にしかなってくれぬいら立ち、例をあげ出すときりのない、そうしたほとんど肉体的な苦しみをへずに、人は自分の言葉、自分の文章に近づくことができない。
- おこめ@ocome_squash2025年3月31日心に残る一節『世界へ!』より たとえば私が〈私はおまえを愛する〉と、詩に書く時と、本当に女にいう時とでは、明らかにその言葉は異っている。そのように、私の中で、言葉はいつも二重になっている。 〜略〜 それは明らかに異っていながら、私の中で奇妙に錯綜して私を悩ませる。