憲法読本

2件の記録
- さおり@prn9909082025年7月27日読み終わった今の憲法が「みんな」を取りこぼさないようにするためにつくられたものである、というのがよくわかった.一つ一つの憲法についての解釈は私では理解が及んでいないんだろうなと思うところもあるし、抱える矛盾点などにも指摘されており、もちろん完璧ではないんだろうと思う.それでも私は今のこの憲法がちゃんと機能する社会になってほしいなと思ったし、そうできる政治をしてくれよ頼むから、と思った. 憲法についての解釈の本なのに、ときどき記された先生の「意思」みたいなもに触れられる文章があり、それがいちいちグッときて、読み終わったいま、とても胸があつくなっている.特定秘密保護法を悪法と言い切っているところ最高にカッコイイなと思ったし、とくに最後の「日本国憲法を国民の手に」という章は見開き2ページ分しかないのだけれど、そこに込められた想いがとても真摯で熱くて「国民は主権者です。憲法を実施させる役割をもっているのは国民です。憲法を身につけた主権者・国民の出番がきています。」というラストの一文にガツンとやられてしまった. 日本国憲法の制定の過程について「憲法についての考え方の転換が十分には行われなかった」「新しい原理をもった新憲法の誕生という市民改革の外形はあったものの憲法意識の転換は不充分で、市民改革の実体は欠けていた」と指摘されているところもあり、もしかして、「虎に翼」はそこを疑似体験させてくれていたのではないか、と思ったし、こういうところでエンターテインメントができることはまだまだあるんじゃないか、とも思った.