積読に着手 これも3年前に購入 読み終わった 気持ち悪すぎて買ったことに後悔していた でも最後まで読めた 単行本のほうが読みやすいのかも？という気付き

初めてAudibleを聴きながら本を読んだ。 朗読を聴きながら文章を目で追うという体験は国語の授業のようで、なんだか懐かしい気持ちになった。 p.81 約束してくれるかと真夏が聞いた。約束などできないと思ったが、約束しようと私は言った。私たちは指切りをした。結ばれているはずの小指は水の中で歪み、やはりよく見えなかった。真夏はそれでも嬉しそうにしていた。 p.225 私の熱が真夏に伝わり、ふたりの体温がちょうど同じになればいいと思った。

地獄はここにあった。

成績に対して真面目で、道から外れない。 自分の状況を疑いもしない。 好意のある女性に流されない。 そんな佐藤勇人が視点なのもいい。 洗脳から解けた側や、途中で解ける視点だったら 興醒めしたかもしれない。 「ねえ、先生の言うことに従っていれば大丈夫とは限らないよ。ちょっとは自分で考えないと、勇人が壊れちゃう」 そう言える真夏と先生の指導から外れないように必死の勇人。 二人がすれ違っていくのに 何故か勇人にはそのまま、疑わずに先生に従ってほしいと私は思った。そこがいい。