ヴェニスの商人

ヴェニスの商人
ヴェニスの商人
シェイクスピア,W.
中野好夫
岩波書店
1973年3月16日
5件の記録
  • Jun Nagata
    Jun Nagata
    @nagata_jun
    2025年9月25日
  • Jun Nagata
    Jun Nagata
    @nagata_jun
    2025年9月25日
    『ヴェニスの商人』は喜劇として書かれながら、読後には笑いよりもむしろ重さが残る作品だった。物語は人肉裁判やはこ選び、指輪の挿話など巧みに織り込まれているが、やはり心を奪うのはシャイロックの存在である。彼は悪役として描かれる一方で、差別を受ける痛みや人間としての執念を鮮烈に体現し、単純な喜劇の枠を越えてくる。その姿は、金銭と人情、法と情とのせめぎ合いを象徴しており、読む者に「人間の本当の価値は何か」という問いを突きつける。また、ポーシャの「慈悲の質は、与える者も受ける者も祝福する」という言葉は、人間社会に普遍的に響く真理であり、心に残った。商業都市ヴェニスを舞台に展開するこの劇は、表向きは恋愛や友情の物語でありながら、実際には人間存在の深部を照らす鏡であると感じた。
  • Jun Nagata
    Jun Nagata
    @nagata_jun
    2025年9月21日
  • Jun Nagata
    Jun Nagata
    @nagata_jun
    2025年9月9日
  • きみてる
    きみてる
    @kimiteru
    2025年4月26日
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