Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
Jun Nagata
Jun Nagata
@nagata_jun
  • 2025年11月7日
    歴史序説 1 (岩波文庫 青 481-1)
    歴史序説 1 (岩波文庫 青 481-1)
  • 2025年11月7日
    緑の資本論
    緑の資本論
    『緑の資本論』は、イスラームとキリスト教という二つの一神教的世界のあいだに横たわる「圧倒的な非対称」から、資本主義の本質を照射する思想的試みである。イスラームは「タウヒード(一)」の理念に基づき、利子を徹底的に禁じることで貨幣の増殖性を抑制し、貨幣を本来の交換と価値尺度の機能へと回帰させる。一方、キリスト教は三位一体説のもとで増殖を肯定し、資本主義と親和的な貨幣観を育てた。この非対称は、人間と野生動物の関係に象徴される近代の暴力的構造にも通じる。宮沢賢治はこの非対称からの脱却を構想した先駆者として登場する。イスラームは「神と貨幣の混同」を拒み、資本主義的無限増殖への批判を体現する倫理的・霊的システムであり、その存在自体が「生きた資本論」なのである。
  • 2025年11月7日
    緑の資本論
    緑の資本論
  • 2025年11月3日
    緑の資本論
    緑の資本論
  • 2025年11月2日
    負債論
    負債論
    デヴィッド・グレーバー『負債論』は、人類史を「負債」という視点から読み直し、貨幣・国家・暴力の起源を問う壮大な書である。グレーバーは、負債こそ社会的支配関係の基礎であり、暴力を正当化する最強の言語だと説く。歴史を通じて富者と貧者の闘争は債権者と債務者の闘争として展開し、革命は負債の帳消しから始まった。貨幣の起源も、交換や市場からではなく、信用と暴力、そして国家の徴税システムに由来する。国家は貨幣の単位を定める「辞典の再編集者」として権力を掌握し、宗教や法体系とともに負債の道徳を制度化した。貨幣は神への捧げ物、あるいは装飾品など「人間を飾るもの」から生じ、戦争とともに硬貨として拡大する。グレーバーは、ユーラシアの歴史を「信用貨幣」と「金属貨幣」の交替として捉え、ニクソンの金本位制廃止を「新たな仮想貨幣時代の始まり」と見る。貨幣とは物ではなく、人間の信頼関係そのものなのである。
  • 2025年11月2日
    負債論
    負債論
  • 2025年10月31日
    緑の資本論
    緑の資本論
  • 2025年10月18日
    「新訳」大転換
    「新訳」大転換
  • 2025年10月6日
    負債論
    負債論
  • 2025年10月5日
    竹取物語
    竹取物語
  • 2025年10月3日
    竹取物語
    竹取物語
  • 2025年10月3日
    史的システムとしての資本主義
    史的システムとしての資本主義
    ウォーラーステインは資本主義を「史的システム」として捉え、その本質を資本の自己増殖的投資と万物の商品化に見出す。市場は単なる取引空間ではなく、垂直的に統合された支配関係の結節点であった。労働は完全なプロレタリア化よりも半プロレタリア状態が常態であり、国家の租税制度は資本蓄積の重要な手段として利用され、ときに不正な収奪の源泉ともなった。さらに、資本主義の歴史には独占と競争、拡大と停滞(コンドラチェフ循環B局面)が繰り返され、利潤率低下のたびに政治的調整が必要となる。こうした構造的矛盾を抱えつつ資本主義は展開してきたが、最終的にその文明自体の終焉が不可避であることを示唆している。
  • 2025年10月3日
    史的システムとしての資本主義
    史的システムとしての資本主義
  • 2025年9月26日
    史的システムとしての資本主義
    史的システムとしての資本主義
  • 2025年9月25日
    ヴェニスの商人
    ヴェニスの商人
    『ヴェニスの商人』は喜劇として書かれながら、読後には笑いよりもむしろ重さが残る作品だった。物語は人肉裁判やはこ選び、指輪の挿話など巧みに織り込まれているが、やはり心を奪うのはシャイロックの存在である。彼は悪役として描かれる一方で、差別を受ける痛みや人間としての執念を鮮烈に体現し、単純な喜劇の枠を越えてくる。その姿は、金銭と人情、法と情とのせめぎ合いを象徴しており、読む者に「人間の本当の価値は何か」という問いを突きつける。また、ポーシャの「慈悲の質は、与える者も受ける者も祝福する」という言葉は、人間社会に普遍的に響く真理であり、心に残った。商業都市ヴェニスを舞台に展開するこの劇は、表向きは恋愛や友情の物語でありながら、実際には人間存在の深部を照らす鏡であると感じた。
  • 2025年9月25日
    ヴェニスの商人
    ヴェニスの商人
  • 2025年9月25日
    反穀物の人類史
    反穀物の人類史
  • 2025年9月21日
    ヴェニスの商人
    ヴェニスの商人
  • 2025年9月21日
    マネーの進化史
    マネーの進化史
    『マネーの進化史』は、貨幣の誕生から現代金融危機までをたどり、マネーの本質と社会への影響を描く。マルクスは貨幣を搾取と物象化の象徴と捉え、インカ帝国では金銭なしに労働価値で経済が営まれた。貨幣は交換を効率化するが、造幣の独占は権力の象徴となり、十字軍や征服も貴金属獲得と結びついた。だが価値は供給量でなく信用に依存する。銀行は負債と資産を仲介する制度へ進化し、取り付け騒ぎは信用崩壊の表れとなった。ヘッジ取引や先物市場は農業起源だが投機性を帯びる。真の保証は資産ではなく安定収入にある。ドル体制もまた中世の鋳造権と同様に通貨の信認に依存しており、貨幣の歴史は常に信用と権力の問題であった。
  • 2025年9月21日
    マネーの進化史
    マネーの進化史
読み込み中...