夏の流れ 正午なり (講談社文庫)

夏の流れ 正午なり (講談社文庫)
夏の流れ 正午なり (講談社文庫)
丸山健二
講談社
1973年7月25日
3件の記録
  • youm
    youm
    @youm
    2026年9月13日
    残暑ということで、夏の本を 短編・中編4作収録 『夏の流れ』は真夏の話だが、主人公の職がいわゆる死刑執行人で…家族や仲間との温かな時間の描写もふんだんに出てくるのに、なぜか底冷えする感じや、仕事に関して深く考えないようにしながらも揺らぎを感じさせる描写は秀逸である。 続く短編2作も『死』と向き合うことで『生』がより際立っている。 最後の中編『正午まで』が少し毛色の違う作品で、若者ならではの挫折と衝動が描かれており、若者の危うさを感じる。 どの話からも『死』を感じ、今を『生きる』ことについて考えさせられる。
  • ずっと静かで後ろめたさがある中で急に心臓がドキドキするような事が起きて、何もなく終わったり何か最悪な事が起きたり(けどそれを傍観してるような終わり)で、このうっすら嫌な感じを残すようなけど虚無で何もないような後味がやっぱたまらねえなと思った。まあ今回読んだのはいやいや、男が最悪じゃないか!みたいなのは多かったが...
  • -ゞ-
    -ゞ-
    @bunkobonsuki
    2025年4月27日
    のどかでありながら、ハードボイルド。 一見して相反する要素が、丸山健二の文体によって見事に結合している。情景を描くことに徹しながらも、それによって心理を間接的に表している。直接的でない分、人物の思いが鮮明になる。 全四編とも死を扱っており、死に方も異なる。公的な執行、私的な殺人、堕胎、葬式、どれも「死」ではあるが、一文字では集約できないと感じた。
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