もどかしいほど静かなオルゴール店

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- 花春@haru-tuge2025年5月4日読み終わった2巻目だと気付かず楽しく読み切ってしまった。 穏やかな夏の島で、「その人の心の中に流れている(印象深い出来事とリンクしている)音楽」をテーマにした連作短編集。 和やかであたたかい、さざなみみたいな話が詰まっているので、さっくりと読める。気候の良い日に、風にあたりながら読みたい感じのおはなし。 失ったものは戻らないし、心に空いた空白は埋まらない。それでも穏やかに日々は過ぎていく…というスタンスがやさしいなあと思う。 「からっぽ」が好き。空白だからこそ他の音楽が響く楽器になれる。 感動の涙!みたいな煽り文句ついてる帯だったから微妙かな〜面白くないかも〜〜と思いつつだったのだけど、よかったなあ。他作品も読みたい。