ホロコーストからガザへ パレスチナの政治経済学

3件の記録
- ゆきまち@wait4snow2025年7月10日読み終わったもしガザが陥落すれば……p57 "ガザの人びとから食糧や医薬品を取り上げておくことで、どのようにしてイスラエルの人びとを守れるというのだろうか。ガザ地区の人口の五〇パーセント以上を占める子どもたちを、貧困に陥れ苦痛に苛むことが、いったい誰のためになるのだろうか。国際法の観点からも人間の尊厳の観点からも、彼らを保護することが求められている。もしガザが陥落すれば、その次は西岸地区の番だ。” ガザ以前、ガザ以後 p101-102 “イスラエルによる占領が続くなかでは、発展などは論外で、変化を企てることさえ無益で無意味な行為です。…第一に、占領が終わらなければなりません。それからその次のことが議論できるようになるのです。…いま影を現しつつあるのは、全世代のパレスチナ人の抹殺です。そしてもしそれが現実に起きてしまったら、その犠牲の対価を支払うのは私たち全員なのです。” 後半にある 〈新しい普遍性〉を求めて と題されたサラ・ロイ×徐京植(ソ・キョンシク)の対談、それに先立ち載っている徐京植さんの「ホロコーストとともに生きる」へのレスポンス という文章が読みやすかったのでこの方の本もそのうち読みたい。 日本のイスラエル側(占領者)の歴史を多くの日本人は意識できてない。ホロコーストについては広く知られているのに、そのナチスドイツと同盟国であった加害側としての日本に結びつける意識が低い。 日本がやってきたことももっと勉強したいと思っていて……学びたいことが多い……! 知らんことばかりだがちょっとずつでも知ってよくしていきたい。 排外主義が渦巻く参院選を見ていてほんとうにこわいと思うし、まわりにもできるだけ話すようにしている今日この頃。
- ゆきまち@wait4snow2025年6月12日読み始めた借りてきた図書館より借りたので旧装丁。 パレスチナについての本は何冊か読んでいるのですが、サラ・ロイの「なぜガザなのか」(2024)を読む前に先に刊行されているこちらを。 ホロコーストに関する本を読んだ理由のひとつでもある本。