モーツァルトを聴く人: 谷川俊太郎詩集

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- 森乃栗@readskm2025年5月22日再読中先日ふとタイムラインで書影を見て。詩集が出たときに読んだきりで、読後感がまるで違うことに驚いている。谷川さんがこれらの詩を書かれた年齢に自分も近付いているからだろうか。 当時モーツァルトは全く聴けなかった。バッハばかり聴いていた。でもいまは、モーツァルトばかり聴いている。認知症の母を見ていて切ないときも、友人が友人ではなく世間になってしまったことに気づいて何も手につかなくなってしまったときも、詩にあるように、モーツァルトは束の間の許しをくれる。二十代ではわからなかった。 谷川さんも、多くの許しを必要とした時期にこの詩を編まれたのかもしれないなと思う。