モラルの起源

モラルの起源
モラルの起源
亀田達也
岩波書店
2017年3月24日
1件の記録
  • 仲嶺真
    @nihsenimakan
    2025年5月25日
    本書では、まず、ヒトの社会行動や心の働きが、ほかの動物たちと比較したときに、どう位置づけられるのかを概観します。p.ix その上で、このような生物学的基礎をもつ「ヒトの心」が、人文社会科学が対象とするような「人の社会」の成り立ちとどう関わるのかを論考します。p.x 第1章では、進化・適応の考え方がヒトの行動や心を理解するうえでどう役立つのか、またヒトの適応にとって基本的な環境とはなにかについて論じます。p.2 第2章では、群れ生活への進化的適応を果たすうえで、生物種としてのヒトの社会行動や心がどのような仕組みになっているのかを考えます。同じく社会性動物とされる昆虫(ハチ)と比べながら、ヒトは、他者の行動や思いに対して極めて「社会的感受性」の強い動物であるという点を中心に検討します。p.22 私たちヒトを含む、強い血縁社会を作らない動物たちは、どのようにしたら互いに助け合う安定した協力関係を作ることができるのでしょうか。p.46 本章では、私たちの「他者と無関係ではいられない、共感する心」の働きとその基盤を、経験的なデータに基づき考えていきます。p.88 本章では、社会のあり方に無関心ではいられない「政治的存在としての人間」を動かす「正義」や「モラル」について、第1章から第4章までの議論と関連づけながら考えていきます。p.116
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