仲嶺真
@nihsenimakan
- 2025年11月27日
構造と力浅田彰読み終わった「序に代えて」では、本書の執筆にあたっての姿勢を明らかにするとともに、本書全体の論理の雛型を提示する。 第I部では、構造主義とポスト構造主義をひとつの一貫したパースペクティヴの中で論理的に再構成し、現在の理論的フロンティアの位置を確定する。 第口部では、第I部で提示したパースペクティヴをさらに内在的に理解すべく、構造主義のリミットと目されるラカンの理論に定位して詳しい分析を行ない、その後、新しい理論家たち、とりわけドゥルーズ"ガタリが、どのようにしてそれを乗りこえていくかを検討しながら、ポスト構造主義の理路を探っていく。 from 本書 - 2025年11月25日
科学としての心理学ゾルタン・ディエネス,清河幸子,石井敬子読み終わった本書の目的は、統計的推測の概念的基礎を含む科学哲学の問題のうち、心理学的研究の実践に直接関係するものを取り上げることである。p.i - 2025年11月14日
組織と人を動かす科学的に正しいホメ方伊達洋駆,黒住嶺読み終わったホメ言葉は、ほんの些細なフレーズであっても、相手の未来を変えることができます。その力をどうやって正しく発揮するか!それこそが本書が問いかけるテーマです。ページをめくるうちに、きっと「ホメる」ことへの見方が変わるでしょう。この1冊が皆さんの日常に小さな変化と前向きな空気をもたらし、人と組織の新たなステップへとつながることを願っています。p.6 - 2025年11月14日
生活史の方法岸政彦読み終わったただ、この本では、生活史を聞いて書くうえでの、技術的なことを含めたさまざまなことが書かれていますが、本書はいわゆる「マニュアル本」ではありません。聞き取りは誰でもできるのです。マニュアルなんか必要ありません。聞き取りをめぐるさまざまなことを書いて、それをきっかけに、他者の話を聞くということについて考えてみたい。この本はそんな本です。p.24 - 2025年11月11日
- 2025年11月7日
魂から心へ: 心理学の誕生エドワード・S.リード読み終わった本書『魂から心ヘー心理学の誕生』は、心理学の発展についての新しい物語を語るという冒険を始める。出発点として、われわれは十八世紀から十九世紀の初頭にかけて実際には何が心理学を構成していたのかを知らないということを確認することから始めたい。p.8 - 2025年11月5日
- 2025年10月27日
「鎖国」を見直す荒野泰典読み終わった江戸時代の日本は「鎖国」ではなく「四つの口(長崎・対馬(朝鮮)・薩摩(琉球)・松前(蝦夷地))」で世界につながり、開かれていたー著者が提起した「海禁・華夷 秩序」論はさまざまな議論をよび、反発を生みながらも、従来の江戸時代のイメージを塗り替え、通説として定着してきた。著者の長年にわたる研究のエッセンスをわかりやすくまとめた待望の一冊。 - 2025年10月24日
教養としての生成AI清水亮読み終わった本書『教養としての生成AI』は、生成系AIの基本原理から具体的な応用例、倫理的・法的課題、そして未来の展望までを網羅し、この興味深い分野についての理解を深めることを目的としています。p.3 - 2025年10月15日
- 2025年10月14日
状況に埋め込まれた学習ジーン・レーヴ,エティエンヌ・ウェンガー読み終わった状況に埋め込まれた活動とみなされた学習は、私たちが正統的周辺参加と呼ぶプロセスを、その本質を明らかにする特徴としてもっている。このことばで次の点に注意を喚起しておきたい。 つまり、学習者は否応なく実践者の共同体に参加するのであり、また、知識や技能の修得には、新参者が共同体の社会文化的実践の十全的参加(full participation)へと移行していくことが必要だということである。p.1 - 2025年10月3日
評価をしない評価制度榎本あつし読み終わった一見、どういうこと?と思われるような「評価をしない評価制度」ですが、その現実的な内容と、大胆に「評価」の要素を抜き取ったことからくるメリット、そしてこの制度の可能性一それらをこの本にすべて取り入れて、読者の皆さんにお伝えしたいと思っています。ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。 from はじめに - 2025年10月1日
サボる哲学栗原康読み終わった我々はなぜ心身を消耗させながら、やりたくない仕事、クソどうでもいい仕事をし、生きるためのカネを稼ぐのか。社会からはいつでも正しい生き方や身の処し方を求められ、もっと頑張れ、努力しろの大号令。他人に点数をつけられて、逸脱すれば落伍者。「はたらかざるもの、食うべからず」。 そんな世界はクソッタレだ!稀代のアナキスト文人が、資本主義下の屈折しきった労働倫理を解体し、そこから逃げだす扉をひらく。 本書カバー - 2025年9月29日
アナキズム入門森元斎本書では、アナキズムを生み出していった一九世紀から二〇世紀にかけて活躍したヨーロッパの思想家・活動家について論じる。社会思想史の教科書を一瞥すれば、大体のアナキズムの思想家はちょろっと論じられるくらいだ。もちろん、それはそれで良い。教科書だから。しかし本書では、もう少し、アナキズムのエッセンスが掴み取れるように、私の好きなアナキストたちを論じていく。そこから少し、アナキズムの思考法を探っていこう。 アナキズムに入門してしまおう。 本書では、アナキズムの生みの親プルードンにはじまり、暴れん坊バクーニン、聖人のロポトキン、歩く人ルクリュ、そして再び暴れん坊マフノの順番に論じていく。p.10 - 2025年9月23日
会話を哲学する三木那由他読み終わったpp.5-7 第一章では、コミュニケーションとマニピュレーションという概念について説明しています。全体の下準備となる章です。いずれの概念も私自身で定義したかたちで用いるので、以降の章の話がよくわからなくなったら、ここに戻ってもらうといいかもしれません。 第二章から第五章では、コミュニケーションを主に扱います。そのうち最初の三つの章では、よくあるコミュニケーション観ではうまく捉えられない奇妙なやり取りをたくさんのフイクション作品から紹介し、そこでいったい何が起きているのかを私の立場から解説しています。順番に述べると、第二章ではもうわかり切っていることをあえてコミュニケートするという例を扱い、第三章では間違っているとわかっていることをあえてコミュニケートするという例を扱い、第四章ではコミュニケーションにならないとわかっているからこそ、つまり伝わらないとわかっているからこそなされる発話を扱います。 第五章ではそれまでの章とは違い、コミュニケーションがすれ違った場合に話し手と聞き手のあいだでどういった交渉がなされるのかといったことをフィクションの例を手掛かりに論じ、そのなかでどのように暴力が起こりうるのかを述べています。いま現在の私の関心は特にこの第五章で語っているような事象にあるのですが、それはつまりほかの章で話していることに比べると現在進行形で考えている側面が強いということでもあって、この章の内容はいまの私の考えのスケッチのようなものになっているかと思います。 第六章と第七章では、会話においてなされつつあるコミュニケーションとは異なる営みとしてマニュピレーションに目を向け、いかにしてそれが会話のなかで展開されるのかを論じています。第六章は本心をコミュニケーションにおいては伝えず、マニピュレーションを介して知らせるという例を取り上げています。第七章では、マニピュレーションを介して話し手が聞き手を自分の望む方向へと誘導する例を論じています。 - 2025年9月17日
- 2025年9月12日
エモさと報道大澤聡,山本章子,東浩紀,武田徹,江川紹子,西田亮介読み終わった今や情報は溢れかえっている。 古典的ジャーナリズムの根幹にある「メディアと権力は対峙し、メディアは人々の味方である」というナラティブすら通用しなくなりつつある。 「メディアの特権性」を人々は嫌悪するし、記者の正当な取材が非難されることも珍しくなくなった。 このようなメディアの時代状況への対応が、物語によって「エモさ」に訴えることで、果たして本当によいのだろうか。 一言でいうなら、これが本書を通底する問題意識である。 p.10 - 2025年9月10日
- 2025年9月4日
- 2025年8月27日
人間と経営上林憲雄読み終わった本巻は、人間に焦点を当ててこれまでの経営学を振り返り、現代を位置づけ、今後の経営学の在りようを展望する企画となっている。経営学の展開において人間がいかに捉えられてきたか、時代に応じて要請される人間の在りようは何ゆえにどのように変遷してきたかについて、その概略を初学者へ向けて解説することを企図している。pⅶ
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