沖縄島建築

4件の記録
- らこりさ@rakorisa2025年8月3日読み終わった書店でたまたま見つけた本。まさにこんな本を求めていた! というのは、去年沖縄に行ったときに、車や歩きで街並みを見ていて気になったのが沖縄の建築だったからだ。いわゆる赤瓦の伝統的な家屋というよりは、コンクリートの建物が独特だと感じ、でもそれがなぜなのかよくわからなかった。全体的に古い建物が多いが、本土と違う雰囲気はそれだけではないと思っていた。 その一つが、「花ブロック」。この本で初めて名前を知った。米軍占領下でコンクリート建築が広がった際に、もともと木造ではなく石造文化だった沖縄で考案され馴染んだものらしい。コラムのページがまるまる花ブロックについて扱っており、いろいろなデザインや製造工程が見られて楽しい! そして、直書き看板。台風が多いため、看板を設置せずに直接建物に書くことが多いという。これも沖縄ならではの風景だが、アメリカ文化の影響で英字が多いそうだ。 これらは沖縄建築の特徴をまとめたコラムに書かれている内容だが、この本のメインは10軒の建築とその管理者のインタビューだ。建物の歴史とその建物を大切にしてきた人の人生について知ることができる。写真も豊富で建築好きにはたまらないはず。 ただ、心惹かれる沖縄の建築の背景には哀しい歴史がある。次に訪れたときにいろいろな建築に注目してみたいと思っているが、厳しい出来事があってもひたむきに生きてこられた沖縄の方々に対する敬意を忘れずに鑑賞させていただかなくてはならない。
- imo@imoimo2025年5月28日読み終わった沖縄の歴史と本土に住む自己の加害者性に向き合うための一歩として、美しいもの(建築)を通してなら逃げずに読めるんじゃないかと思って選んだ 建築の知識は素人にも分かる範囲で書かれており、沖縄の政治の(支配の)歴史も知らない事ばかりだった 読んでいて、そんなひどい制度をなぜ?!と何度も思ったけど、それを放置してのうのうと暮らしているのは私たちで、今もそんな事が沖縄ではいっぱいあるんだと思う