ぼくは本屋のおやじさん

ぼくは本屋のおやじさん
ぼくは本屋のおやじさん
早川義夫
晶文社
1982年5月1日
3件の記録
  • 「仕入れたい本がこない!」の隙間に早川さん自身の書店イズムが見え隠れし、それらを追っかけて読むのが楽しかった。 特に心に響いたのはこの一節。あらゆる理不尽に「人間なんて嫌いだ!」とならないのが、この人の魅力なのかもしれない。奥様にはなりたくないと感想多数の早川さんのエッセイ『たましいの場所』『生きがいは愛しあうことだけ』も気になるな。 p.144 これでも一応、本が好きで本屋をはじめたわけなのだが、本よりも人間が好きでなければならなかったのだ。これは他のどんな商売にもあてはまるだろう。マンガ家だってそうかもしれない。
  • 書店の態度として好みだ。本が好きだから本屋をやる、そのときに肝に銘じておかないといけないのは「本好き≠すべての本が好き」かもしれない。 p.78 本なんていうのは、読まなくてすむのなら、読まないにこしたことはない。読まずにいられないから読むのであって、なによりもそばに置いておきたいから買うのであって、読んでいるから、えらいわけでも、知っているから、えらいわけでもないのだ。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved