

久保みのり
@kubomisan
書店よむにわ店主/ライター/絵本制作ディレクター。著書📚絵本『ボタンをかけちがえたら』『かがみよかがみ』、ZINE『ほっこり、不穏 アラサー女のA面B面日記』
- 2025年7月10日
- 2025年7月9日日本文学史序説(上)加藤周一読み始めた@ 電車日本の文学は、少なくともある程度まで、西洋の哲学の役割を荷い(思想の主要な表現手段)、同時に、西洋の場合とはくらべものにならないほど大きな影響を美術にあたえ、また西洋中世の神学が芸術をその僕としたように音楽さえもみずからの僕としていたのである。日本では、文学史が、日本の思想と感受性の歴史を、かなりの程度まで、代表する。(p.012) 日本の哲学って……?と思っていたけれど、日本の場合は文学が哲学の役割を担っていたのだな。だから、日本文学史を勉強することは哲学を勉強することなのか。これはこれは、とんでもない本を手にとってしまったものだ。長い、余白がないなどと嘆いてないで、最後まで読もうか。
- 2025年7月9日ジブリの戦後渡邉大輔読み終わった宮崎が強い漆黒の闇へと瞳を注いでいった一方、逆に、晩年になるほど、光で真っ白に飛んだような豊かな余白の画面を追求していったのが、高畑勲だった。(p.56) 冒頭のこの一文。もう燃えるように読み進めたくなっちゃった。 上の娘が必死にナウシカを観るようになって「なんで」を繰り返すものだから、改めてその背景を知りたいと思って手にとったわけだが。この本は、ジブリを通して日本文化の変遷を追った本で、しかもその時代が平成初期生まれの自分ドンピシャなもんだから、おもしろくてぐいぐい読んだ。 終盤はこう。 本書はここまで、スタジオジブリについて、これまでにない、多岐にわたるテーマから書いてきた。ジブリを総体的に描き出すことを試みた本書は、「ジブリ」というプリズムを通して眺めた映像文化史であり、メディア史であり、アニメ論になっている。(p.237) その通りだ。ほんとうに、代えのきかない本になっていると思う。ジブリについて知ることは、戦後について知ることだと考えた編集者の兼桝さんも素晴らしい。読めてよかったです。
- 2025年7月7日橘の家中西智佐乃読みたい
- 2025年7月6日トーチライト Issue 2022: Local?トーチライト編集部読み始めた
- 2025年7月4日作り方を作る佐藤雅彦読みたい
- 2025年7月4日日本文学史序説(下)加藤周一買った
- 2025年7月4日『日本文学史序説』補講加藤周一買った
- 2025年7月4日日本文学史序説(上)加藤周一買った
- 2025年7月4日原色 新日本文学史 増補版三好行雄,秋山虔買った
- 2025年7月4日なぜ人は自分を責めてしまうのか信田さよ子買った
- 2025年7月4日しぶとい十人の本屋辻山良雄買った
- 2025年7月4日ババヤガの夜王谷晶読みたい
- 2025年7月4日ひな菊の人生吉本ばなな読みたい
- 2025年7月2日私が私らしく死ぬために 自分のお葬式ハンドブックrn pressかつて読んだ
- 2025年7月2日結婚の社会学阪井裕一郎かつて読んだ
- 2025年6月30日生きる力が湧いてくる野口理恵かつて読んだ私は本づくりでなにができるだろうか。私ができることはささやかだけれど、本の力で「生きる力」が湧いたら良いと思う。顔の見えない読者が、ひとりでも、ふたりでも、生きたいと強く思えるような本づくりをしたい。(p.036) 野口理恵さん、rn pressさんとの出会い。rn pressさんの本は、見た目がかわいいだけでなく、とんでもなくパワフルなのだ。私が書店に一番最初に置きたかった理由。
- 2025年6月29日死者宅の清掃キム・ワン気になる
- 2025年6月28日トピーカ・スクールベン・ラーナー,川野太郎読みたい
- 2025年6月25日
読み込み中...