警視庁科学捜査官 難事件に科学で挑んだ男の極秘ファイル

3件の記録
- よあけ@mogumogu2025年3月26日読み終わったただのノンフィクションではない、人の生き様についても描き出された作品。 秀でた才能を持っていて、こんなに業績を残しても、まだ色々と文句をつけられたり嫌がらせをされたりする。それでも自分自身と志を信じてまっすぐ進んでいく。いくら著者ほど優れた人でも常に強くあれるわけではなく、苦しい心情や、乗り越えて感じたことも記されている。 全ての職業人に読んで欲しい。何かしら得るものがあると思う。
- 碧の書架@Vimy2025年3月22日読み終わったルポ・NF@碧の書架毒本@碧の書架プロジェクトXを見て購入。サリンの化学式が意思疎通のためのある種言語となり自白に繋がるシーンが圧巻。様々な情報が証拠となって収束していく様子には感動です。 地下鉄サリン事件が題材のドラマ、「1995~地下鉄サリン事件30年 救命現場の声~」も見ました。 著者の服藤さんの元に液体を拭き取った物が届けられた際のやり取りがそのまま映像化されていて、「実は私も今、暗いんです。」に震えました。 他に、和歌山カレー事件、歌舞伎町ビル火災、名割毒ぶどう酒事件再審請求など、ニュースで見た大事件の知らなかった部分が書かれています。 中には、再審請求のニュースで気になってwikiを読んだ事件もあります。科学捜査技術の進歩とともに新たに判ること、時間の経過とともに失われること、私はこの逆行する部分に何とも言えない気持ちになりました。著者が述べている通り、科学は嘘をつかない。しかし、いつもひとつであるはずの真実を証明することの難しさも感じました。