
よあけ
@mogumogu
地方でこつこつ臨床に励んでいる医師です。
- 2025年7月11日
- 2025年7月5日小暮写眞館(上)宮部みゆき読み終わった読書の進まぬ日々の、リハビリのつもりで読んだ本のひとつのはずだったけど…。 やっぱり、宮部みゆきにはハズレがない。 ミステリとしての面白さはもちろんとして、魅力的な人物造形、人々の人情味のあるつながり、少しだけ混じっている力の抜けたおかしみ、、、 とってもいい感じだ。
- 2025年7月3日本売る日々青山文平読み終わった江戸時代の本屋の話、と聞いて私が連想した内容と少し違った。いい意味で。 どんな職業でも、真剣にやるほどに人と深く関わる場面はあると思うけれど、本屋は扱うのが本だからこそ、関わりが心の深いところで起こるんだと納得する。 本屋の「私」はずっと人の話を聞いている。そして、人の気持ちの動きや距離を常にはかっている。それが主人公に、本に書かれた情報に詳しいだけの人になってしまわない一種の暖かみみたいなのを添えていて、とてもいい。 3話から成っているのだけど、3話目「淇一先生」が一番好きかな。
- 2025年6月29日グッド・シスターサリー・ヘプワース,梅津かおり読み終わったASDの人物が主人公である翻訳ものを最近特に見かけるようになった気がするけれど、なんか好きで見つけると読んでいる。 主人公の苦手なものはそれぞれの作品で(ASDという共通のものをベースにしているから)大まかには似ていても、当然ながらその人物ごとに特徴は少しずつ異なっていて、それでも物語が進んでいくと少しずつ主人公を取り巻く人間関係や環境、そして主人公自身も変化していたりして、心の中で共感したり応援したりしながら読むことが多い。 この『グッド・シスター』は"心理スリラー"と紹介されている通り、主人公が翻弄されるのを見るにつけハラハラしながらページをめくる手が止まらなかった。仕掛けとしてはすごく新鮮という感じではないものの、ASDの特徴と絡めて見せているところが面白い。 これも、読書が進まない日々に優しい本(私的に)。
- 2025年6月26日ロシア文学を学びにアメリカへ?沼野充義読み終わったなかなか読書が進まないときはエッセイか小説がいい私にちょうどいい。(単なるエッセイかと言われると違うと思うけれど。) 軽やかでユーモラスなのに、本質を突く言葉も多く、言語に興味のある人はみんな面白く読めるのではないか。 80年代に書かれた本なのに古くささも全然なし。
- 2025年5月30日文庫 書く、読む、生きる古井由吉買った
- 2025年5月30日火山のふもとで松家仁之買った
- 2025年5月30日
- 2025年5月25日シネパトグラフィー 映画の精神分析丸谷俊之,小林聡幸,小林陵,斎藤環,濱田伸哉気になる
- 2025年5月13日
- 2025年5月13日哲学者カフカ入門講義仲正昌樹買った
- 2025年5月10日
- 2025年5月5日感応グラン=ギニョル空木春宵読み終わった残酷で、耽美な物語。登場人物はそれぞれ傷を抱えているが、可哀想な私であることを拒絶し、私らしく生きようとする。そんな印象のお話たち。 SFらしい特殊な(そして美しく耽美な)設定がなされているのだけれど、最初は全容がわからず、読み進めるうちに少しずつ事情が理解できていくのも面白い。しかも、全容がわからないことでの読みにくさも全くない。 空木春宵先生の単著はまだこれと『感傷ファンタスマゴリィ』だけのようだが、久々に著作を追いかけたい先生かもしれない、、!
- 2025年5月2日
- 2025年4月24日翻訳する私ジュンパ・ラヒリ,小川高義買った静岡市にあるひばりブックスさんのインスタで発見して、表紙の、作家の印象的な目と目が合い、迷うことなく購入。作家のこれまでの人生、考えていること・感じていることを記したものはすべからく興味がある。 それにしても、ひばりブックスさんがインスタにあげてくださるものって、私の趣味に合うものが結構多い。。一度店舗にお邪魔してみたいなあ。
- 2025年4月22日ケアと編集白石正明気になる
- 2025年4月21日赤毛のアンL・M・モンゴメリ,松本侑子買ったアニメのことが話題になって、髪や目の色と服装のことなどに関するその時代での暗黙の了解についてとか、アンの人となりの描き方についてとか、色々な人が議論するのを横から見ているうちに気になって。 村岡訳と迷いつつ、こちらを購入。
- 2025年4月11日感応グラン=ギニョル空木春宵読み始めた
- 2025年4月10日
- 2025年4月10日ハイドロサルファイト・コンク花村萬月読み終わった単なる闘病記とは異なって、花村萬月氏の生活史、形成された人格、内面などなども記されている。花村氏に興味がある、作品が好き、という人にお勧めしたい。 そしてさらに、『対になる人』を読んでからの方が絶対楽しめると思う。というか、読んでからでないとピンとこない記述がある。 『対に〜』で、ある種スピリチュアル的な氏の体験(小説的虚構の部分もあるそうだが)が記されているのだけど、明晰な語り口調で量子力学的な考察も交えて記されると、そういうこともあるのかもしれないと思えて、昔の作品とはまた違った面を見せてくれた氏にも量子力学にも興味が湧いたのだけど、この『ハイドロ〜』にも執筆当時のことなどに触れられていて、二重に楽しめた。
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