遊覧旅行

4件の記録
ぬ井(3匹のペンギン文庫)@omomochiroom2026年4月17日読み終わった初期の長野作品を読むと、これこれ!この味〜!と嬉しくなってしまう。その嬉しさが存分に味わえる掌編集。謎めいた店、廃墟、路地、空中庭園。ノスタルジックな舞台で不思議なことが起きる、曹達味の爽やかな幻想譚。こんな旅してみたいよ〜。


彼らは読みつづけた@findareading2026年3月6日読み終わった電子書籍*読書で見つけた「読書(する人)」* 《「ここならちょうどいいかもね。」 私は、自分で自分にいいきかせ、噴水の近くにあった椅子に腰掛けた。当初の目的どおり、ぼーっとして本を読むには都合のいい場所だ。椅子もまた古く、ところどころ板が抜けている。その穴から野いばらの蔓がのびていた。長い棘、バネのように撓う枝。白い五枚の花びらが蔭のなかでひっそりと咲く。 私は椅子に腰掛け、ゆっくりと本をひらいた。》 — 長野まゆみ著「遊覧」(『遊覧旅行』2013年3月Kindle版、河出文庫)






