国宝下花道篇 (朝日文庫)

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のん@norie1010saran2026年8月22日読み終わった語り口が落語みたいだなと感じた。 そしてこの語りが終盤になるにつれ不気味に感じてくる。 私はこの語部を"芸事の神様"ではないかと思った。 喜久雄が神社で「悪魔と契約した」とも言っていたが、悪魔ではなく所謂神様だったのでは? 神様は大切なものを守るためだったら何だってする。 歌舞伎の芸を守るためなら何だってする。 芸事を守るためなら(人間目線で)人を幸福にだってするし、不幸にだってする。 最後の賞賛のような語りの内容が不穏な感じたのは、 どんどん精神的な破滅に向かい、踊りながら狂って車道に飛び出した主人公を、芸事しか知らない哀れで素晴らしいこの役者に拍手を送ってって称賛しているからだ。 そして何より、何かを究極まで極めるという事は孤独に身を置くことに他ならず、誰にも理解できない世界に閉じこもってしまうことでもあるのではと思った。
博多とおりもん@hakta-402026年3月30日読み終わった面白かった! 歌舞伎役者の波乱万丈さが溢れてた。あと、歌舞伎の演目って多いんだな…となった。映画だと数本くらいしかやらないから…。 時間の流れとともに、喜久雄の周りの人たちが変化していき、喜久雄自身も変化していくのが、映画では感じられない部分だったと思う。映画だとずっと『孤高』な印象があったけど、喜久雄も人並みに愛を欲しがるし、自分の娘には情があって、映画よりもそのあたりは人間味が感じられたかも。
